友人の結婚式の帰り道。引き出物の紙袋を提げて駅まで歩きながら、隣の彼に「私たちは?」と聞きかけて、やめた。付き合って4年。結婚の話をすると、彼は話題を変えるか、「いつかはね」で終わらせる。別れたいわけじゃない。でも、このまま待っていていいのかは分からない。
彼がなぜ結婚してくれないのか。その答えは、彼にしか分かりません。理由を推測して一人で考え込むより、彼の反応を分けて、自分の側の期限を先に決める。そのうえで、聞くことを一つだけ決めて話す。順番を変えるだけで、同じ話し合いでも中身が変わってきます。
「なぜ?」の答えは、彼に聞くしか分からない
寝る前、布団の中でスマホを開いて、結婚してくれない理由を検索する。出てくる記事を読むたびに、当てはまる気もするし、違う気もする。読み終わるころには、彼のことがかえって分からなくなっている。
結婚に踏み切らない人の気持ちを推し量る話は、ネットにたくさんあります。当たることも、外れることもある。推測を「きっとこうだ」と決めたまま話すと、話し合いは彼の考えを聞く場ではなく、推測の答え合わせになりがちです。彼が「そういうことじゃないよ」と言っても、どこか信じきれない。
推測の代わりに見るのは、彼の言い方と、そのあとの行動です。結婚の話が出たとき、何と言って話を終わらせるのか。話したあとで、何か変わったのか。こちらは目の前で確かめられます。
相手のことより先に、自分が本当に結婚したいのかどうかで揺れていることもあります。それなら結婚したいかわからないときで迷いの中身を分けてから、戻ってきても遅くありません。
彼の反応を、言い方で分ける
平日の夜、夕飯のあとにテレビを見ながら軽く聞いてみた。「そういえば、結婚ってどう思ってる?」彼はリモコンに手を伸ばして、「それより週末どうする?」。
彼の反応は、言い方でいくつかに分かれます。どれかで、次にできることが違います。
- 「それより週末どうする?」話題を変える反応。日時を決めて、落ち着いて話す時間をつくる
- 「いつかはね」「そのうち」「いつか」がどのくらい先か、時期の目安を聞く
- 「お金がたまったら」条件を挙げる反応。いくら・いつまでかを一緒に具体にする
- 「結婚はしない」冗談か本気かを見る。本気なら、自分の条件と合うかを考える
話題を変えるのは、テレビの前やデートの途中のように、話す準備がない場面で聞かれたからかもしれません。場面を変えて聞き直すと、別の反応が返ってくることもあります。
「結婚はしない」は、冗談や照れ隠しで言う人もいれば、前から考えていたことを言う人もいます。一度で受け取らず、落ち着いた場で同じ答えが返ってくるかを見ます。離れることを考えるのは、それからで間に合います。
どれにも当てはまらない、日によって違うと感じるなら、まだ二人で話した回数が足りないだけかもしれません。 話題を変えたのは、その日たまたま疲れていたからか、毎回なのか。一度では分からないことのほうが多いものです。
「お金がたまったら」と言われたとき
条件を挙げるのは、結婚を考えていないということではありません。ただ「お金がたまったら」だけでは、いくらたまればいいのか、二人とも分からないままです。式をしたいのか、引っ越したいのか、何にいくらかかると思っているのか。聞いてみると、彼の頭の中にある結婚の形が見えてきます。
「仕事が落ち着いたら」も同じです。落ち着くのはいつ頃なのか。何が終わったら、落ち着いたと言えるのか。条件を具体にしてみると、二人で目指す時期の目安になります。
条件がもうそろっているのに話が進まないなら、上の「いつかはね」に戻って、時期の目安を聞くところから考え直します。
待つ前に、自分の期限と条件を決めておく

休日の昼、駅前のカフェで手帳を開く。彼の予定を書く欄ではなく、自分の欄に何を書くかを考える。
彼の答えを待つだけだと、待つ期間を決めるのは彼になります。半年なのか、3年なのか。自分では分からないまま、季節だけが変わっていく。だから、話し合う前に、自分の側の期限と条件を書いておきます。
- いつまでに答えがほしいか(「来年の春まで」くらいの大まかさでいい)
- 結婚で叶えたいこと(一緒に住む、家族に紹介する、子どものこと など)
- 譲れることと、譲れないこと
- 期限が来たら、何をするか
書いてみると、自分が欲しいのは「結婚という形」なのか、「この先も一緒にいるという約束」なのかが見えてくることがあります。籍にこだわらないなら、彼と話す内容も変わる。籍や式がどうしても譲れないなら、それが話し合いの軸になります。
期限は、彼に迫るためのものではなく、自分がいつ考え直すかを決めるためのものです。 期限が来たから別れる、と決める必要もありません。その日にメモを読み返して、何をするかを選び直せば十分です。
子どものことや年齢についての心配は、人によって違います。医学的なことは、この記事では扱いません。気になっているなら、医療機関で相談できます。
親から「結婚はまだ?」と言われ続けて、自分の期限なのか親の期限なのか分からなくなることもあります。親に結婚を急かされるときで急かされ方を分けておくと、自分の期限を決めやすくなります。
話し合いで「聞くこと」と、自分の考えの伝え方
日曜の昼、昼ごはんを食べ終えて、二人ともスマホを置いた時間。前の晩に「明日、少し大事な話をしたい」と伝えておいたので、彼もなんとなく構えている。
話す日は、デートの帰りや寝る前を避けて、時間に余裕のある日中を選びます。疲れているときや、楽しかった一日の終わりに切り出すと、どちらも本音を出しにくい。前日か当日の朝に「大事な話がある」と先に伝えておくと、彼も不意を突かれずに済みます。
責める言葉ではなく、彼の考えを聞く問いを一つ決めておきます。
結婚について、今どう考えてる?
何がそろったら、考えられそう?
「いつか」って、どのくらいのイメージ?
自分の考えを伝えるときは、彼への要求ではなく、自分の予定として話します。
私は来年の春までに、結婚するかどうか考えたいと思ってる。
今すぐ決めてほしいわけじゃなくて、あなたの考えを知りたい。
「結婚してくれないなら別れる」は、最初の一言にしないほうが話を続けやすくなります。先に結論を出すと、彼は考えを話すより、どう返すかを考えることになります。話し合いが交渉に変わりやすくなるのです。そう言いたくなるほど待ってきた気持ちは、そのままでいい。伝える順番を変えるだけです。
1回で答えが出なくてもかまいません。彼が「ちょっと考えさせて」と言ったら、次に話す日を決めて終えます。「来月の今ごろ、また話そう」くらいで十分です。
彼が黙ってしまったら
聞いても、彼が黙り込むことはあります。答えを持っていないのか、言葉にするのに時間がかかるのか、その場では分かりません。沈黙を自分の言葉で埋めようとせず、「すぐ答えなくていいよ」と伝えて、次に話す日を決めます。
日を変えて何度か聞いても毎回話題が変わるなら、それをどう受け止めるかは、期限と条件のメモと照らして考えます。
待つ・期限を決めて話す・離れる、それぞれで決めておくこと
話し合いのあと、一人で帰る電車の中。彼の言葉を思い返しながら、これからどうするかを考える。
ここから先は、「待つ」「期限を決めて話す」「離れる」のどれを選んでも間違いではありません。どれを選ぶかより、選んだあとに何を確かめるかを決めておくほうが、迷い直さずに済みます。
待つと決めたなら、何をもって「待つ期間が終わった」とするかを決めておきます。彼の転職が決まったら、貯金が二人で決めた額に届いたら、自分が決めた日が来たら。終わりを決めずに待つと、待っていることそのものが当たり前になっていきます。
期限を決めて話すなら、その期限を彼に伝えるか、自分の中だけにしておくかを選びます。伝えれば、彼も時間を意識して考えられる。一方で、伝え方によっては迫られたと感じる人もいます。伝えないなら、期限が来た日に自分が何をするかを、手帳に書いておきます。
離れることを考えるなら、決める前に迷いの中身を分けておきます。ほかの誰かと比べて揺れているのか、条件が合わないのかで、考えることが変わります。迷いの分け方は「もっといい人がいるかも」で迷うときに書いています。
同棲しているなら、部屋の契約や住所の変更など、気持ちとは別に進める手続きもあります。同棲解消が寂しい・つらいときの「解消のときに抜けやすい手続きチェックリスト」の章で確かめられます。
離れて、婚活を考えるなら
別れてから何か月かたった週末。一人の生活にも慣れてきたけれど、誰かと結婚して暮らしたい気持ちは前と変わっていないと気づく。
今まだ彼と付き合っているなら、この章は、離れると決めたときに読み返す場所として置いておけば十分です。
離れると決めたあと、結婚を目標にもう一度相手を探すなら、やり方は一つではありません。友人の紹介、趣味の集まり、結婚相談所。どれが合うかは人によって違います。結婚相談所に入るかどうか迷っているなら、結婚相談所に入るか迷うときへ。「無料相談で分かること・分からないこと」の章に、入る前に確かめることを公式情報をもとに整理しています。動いてみて疲れが出てきたら、婚活に疲れたときで休み方と続け方を分けています。
よくある質問
自分の期限を、手帳の1ページに1行だけ書いておく。彼と話す日は、そのあとに決めても間に合います。







