日曜の16時。カーテンを開けたら、外はもう夕方の色になっている。昼まで寝て、布団の中でスマホを見ているうちに、この時間。今日何をしたのか思い出せなくて、「せっかくの休みを無駄にした」と胸のあたりが重くなる。
何もしなかった休日は、失敗した休日ではありません。平日に使った分を休ませた日、と数え直せます。ここでまとめたのは3つ。罪悪感の中身の分け方と、休んだ日を「休んだ」と数える方法。それに、次の休日に何もしない時間を先に予定に入れるやり方です。
何もしなかった休日に、罪悪感が残るのはなぜ
「休日は何かをする日」と思っていると、何もしなかった日は、予定をこなせなかった日に見えてきます。掃除も買い物も、行きたかったカフェも、全部「できなかったこと」の側に並んでしまう。休んだという事実は、その一覧には載りません。
夕方、布団の中でSNSを開くと、友達の遠出の写真や手の込んだ朝ごはんが流れてくる。人の休日の、いちばんいい場面だけが目に入るので、自分の一日と比べやすくなります。
それでも、罪悪感があるのは悪いことではありません。時間を大事にしたい、休みの日も自分らしく過ごしたい。そう思っているから、何もしなかった一日が引っかかるのです。
罪悪感の中身を分ける

「みんなは休日を充実させているのに」「洗濯も、返信していないメールもそのまま」「そんなに疲れることはしていない」。同じ「何もしなかった」一日でも、引っかかっている場所は人によって違います。いまの気持ちに近いものを探してみてください。
- 人と比べてしまう見えているのは、人の休日の一部だけだと思い出す
- やることが残っている気になることを1つ書き出し、平日のどこでやるか決める
- 時間を無駄にした気がする何をしたかではなく、休んだことを数える(あとの章)
- 疲れを認めていない月曜から順に、平日にどれだけ動いたかを思い出す
- 休むのに慣れていない何もしない時間を、先に予定に入れておく(あとの章)
休日に限らず人と比べて落ち込むことが多いなら、人と比べてしまう30代女性へが近い内容です。何を誰と比べているかを分ける方法を書いています。
2つ以上に当てはまることもあります。たとえば、金曜の夜遅くまで働いて、土曜は昼まで寝ていた。それなのに「そんなに疲れていない」と思っているなら、「疲れを認めていない」と「時間を無駄にした気がする」の両方です。どれも、休日の過ごし方が悪かったという話ではありません。

「何もしない」も休養のうち
休むことを「空いた時間があればするもの」と考えていると、休んだ日は「何もしなかった日」になってしまいます。公的な健康情報では、休養はもっとはっきりした位置に置かれています。
厚生労働省の健康情報サイトに、e-ヘルスネットの「健やかな眠りの意義」というページがあります。そこには「活力ある日常生活を保つためには健やかな睡眠と十分な休養が必須です。」と書かれています。同じページでは、国の健康づくりの計画「健康日本21(第三次)」も紹介されています。心身の健康の観点から、睡眠と休養を確保することを勧めている計画です。
休養は、余った時間でするおまけではなく、毎日の暮らしに必要なものとして扱われています。 どのくらい休めば十分かは人によって違い、この記事では決められません。ただ、休日に何もせず過ごした時間を「休養の時間」として数えることに、引け目を感じる理由はありません。
休養という言葉は、「休」と「養」の二文字でできています。何もしない休日は、このうち「休」の側にあたる、と考えることもできます。「養」のほうは、たとえば好きなものを食べに行く、少し外を歩くといったことです。休みが足りてきたと感じたら、次の休日に小さく足せば十分です。
休日の終わりに、休んだことを1行で残す
日曜の夜、お風呂から上がって髪を乾かしながら、今日を振り返る。「何もしなかった」で終わると、その日は空白のまま次の週に入っていきます。
寝る前に、手帳やスマホのメモに1行だけ書きます。「今日は休んだ」「昼まで寝た。夕方まで家にいた」。書くのは、何をしたかではなく、休んだことそのものです。書いておくと、その日は空白ではなく「休んだ日」として残ります。
続けると、翌週の疲れの具合と並べて見られるようになります。よく休んだ週のあとは月曜が少し軽かった。休みが足りない週が続いていた。そういうことが、あとから見えてくることもあります。
書いても罪悪感が頭の中で回り続ける夜は、考えを紙に出すと止まりやすくなります。やり方は取り越し苦労をやめたい人への「頭の中の心配を、紙の上に出す」の章にまとめています。
次の休日は、「何もしない時間」を先に予定に入れる
金曜の夜、手帳の土曜の欄に「午前:何もしない」と書いておく。予定として入れておくと、昼まで横になっていても、それは「予定どおり」の過ごし方になります。
何もしない時間を、ほかの予定と同じ扱いで先に押さえておく。 何もしないと落ち着かない人ほど、予定の形にしたほうが休みやすくなることがあります。午前だけ、夕方まで、と時間は自分で決めてかまいません。終わりの時間を決めておけば、「このまま一日が終わるかもしれない」という焦りも出にくくなります。
誘いを断って家で過ごすことにした休日に、罪悪感が出てくることもあります。そのときは誘いを断ると罪悪感があるときに、気持ちの分け方と断りのLINEの文例があります。
休む時間と片付ける時間、楽しむ時間を休日の中でどう配分するかは、30代一人暮らしの休日の過ごし方で考え方を書いています。
休日に限らず、毎日がなんとなく過ぎていく感じがあるなら、惰性で生きるとは?で、1日の1か所から小さく変える手順を書いています。
「しない」ではなく「できない」が続くときは
何かしたいのに体が動かない。好きだった漫画や音楽にも気持ちが向かない。休日だけでなく、平日の朝も起きられない日が続いている。こうした状態は、何も「しない」というより、何も「できない」に近いかもしれません。
「できない」が続くなら、休み方の工夫より先に、誰かに相談することを考えていい時期です。 話せる窓口は2か所にまとめています。取り越し苦労をやめたい人への「心配が止まらず、つらいときは」の章と、誰に相談すればいいかわからない時の相談先です。体の不調が気になるときは、医療機関に相談してください。
休日の終わりに、明日仕事に行くこと自体がつらく感じるなら、仕事に行きたくない朝はどうする?に、今朝の決め方と休みの連絡の文例があります。
よくある質問
今夜、スマホのメモを開いて「今日は休んだ」と1行だけ書く。それで今日の休日は、ちゃんと数に入ります。







