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12月28日、仕事納めの帰り道。「今年こそ換気扇を」と思っていたのに、家に着くとソファから動けない。コートを着たまま、スマホで「大掃除 どこまで」と打ちこむ。
一人暮らしの大掃除は、全部やらなくてかまいません。問いで場所を分け、今年やる場所を3か所までに絞ります。残りを「今年はやらない」か「人に頼む」に回せば、半日で区切りをつけられます。
一人暮らしでも、大掃除はしたほうがいい?
大掃除を年末にやらなければいけない決まりはありません。一人暮らしなら、いつやるかも、どこまでやるかも自分で決められます。
寒い時期は水が冷たく、手も動きにくくなります。そのため、大掃除を春や秋の暖かい時期にずらす人もいます。年末は、気になる所を少し片付けるだけの時期と考えても、困ることはあまりありません。
「今年もできなかった」と毎年落ち込むなら、掃除のやり方より、一年分の疲れのほうが大きいのかもしれません。休みに何もできなかった自分を責めてしまうときは、休日に何もしなかった罪悪感の扱い方も読んでみてください。
やる・今年はやらない・頼むを、3つの問いで分ける

場所の一覧を上から順にこなそうとすると、どこで終わればいいのか分からなくなります。始める前に、気になる場所ごとに、次の問いを当ててみます。
1つ目は、その汚れで生活に困っているか。排水口の流れが悪い、浴室ににおいがこもる、コンロの油で手がべたつく。毎日の暮らしに小さな不便が出ている場所は、優先が上がります。
2つ目は、半年放っておくと落ちにくくなるか。水回りの水あかやカビ、コンロまわりの油は、時間がたつほど固くなりやすい汚れです。本棚の上のほこりなら、春まで待っても大きくは変わりません。
3つ目は、自分でできる道具と時間があるか。脚立がない、換気扇の外し方が分からない、カビが天井まで広がっている。そうした場所を無理に一人でやると、けがや、かえって傷めることにつながる場合もあります。
- 困っていて自分でできる今年やる。多くても3つまでに絞る
- 困っていない今年はやらない。メモに残して春に回す
- 困っているが手に負えない人に頼むかを考える(下の「頼む」の章へ)
- どれか分からない水回りを1か所だけやって、様子を見る
今年やる場所は、3つまでで十分です。 浴室、キッチンの排水口、冷蔵庫の中のように、毎日使う場所から選ぶと、終わったあとの違いに気づきやすくなります。
「今年はやらない」場所は、スマホのメモに場所の名前だけ書いておきます。春の休日にメモを開けば、次にやる場所がすぐ決まります。

半日で終わる、一人暮らしの順番
1Kや1LDKの部屋で場所を3つに絞れば、半日で区切りをつけやすくなります。手を動かす順番は、上から下へ。洗剤を置いて待つ時間は、別の場所に使います。
- いらない物とごみを袋にまとめ、先に玄関へ出す
- 照明や棚の上など、高い所のほこりを下に落とす
- 浴室や洗面に洗剤をつけて、そのまま置いておく
- 置いている間に、窓や玄関を拭く
- 浴室を流し、最後に床と排水口で終える
ごみを最初に出すのは、床に物が少ないほうが、あとの掃除の手が止まりにくいからです。高い所を先にやれば、落ちたほこりを最後の床掃除でまとめて取れます。
始める前に、タイマーを4時間後に合わせておきます。鳴ったら、途中でも片付けに入る。終わらなかった場所は「今年はやらない」のメモに足して、今年の大掃除はそこまでにします。
洗剤は、ラベルの使い方と注意を読んでから使います。塩素系と酸性の洗剤には「まぜるな危険」と表示されたものがあり、同じ場所で続けて使わないようにします。
年末に実家へ帰る人は、出る前の30分だけ

12月29日の夕方、スーツケースを閉めて玄関で靴をはく。そこで、冷蔵庫に牛乳が残っていたことを思い出す。帰省する年は、大掃除の代わりに、出る前の30分だけを使えば足ります。
冷蔵庫の中は、先に減らしておきます。帰ってくるまでもたない物は、出る数日前から買い足しを控えておくと、最後の日に慌てずに済みます。作り置きを減らしていく段取りは、一人暮らしの自炊がめんどくさいときの「作らない日」の考え方も使えます。
ごみを出せる日も確かめます。年末年始は、地域によって収集の日程が変わります。住んでいる自治体の収集カレンダーで、出発前に出せる最後の日を見ておきます。
出る日の朝は、キッチンと浴室、洗面の水気を拭き取ります。何日も留守にする間、濡れたままにしておかないだけで、帰ってきた日の部屋の空気が違って感じられることもあります。
帰省そのものが気が重いなら、実家に帰りたくないときにで、帰らない伝え方や、帰るときの段取りを書いています。
手に負えない場所は、頼む
換気扇の奥の油、エアコンの中、浴室の天井まで広がったカビ。道具も時間も足りない場所を、一人で抱えなくてかまいません。
頼む先は、大きく2つあります。家事代行は、ハウスキーパーが家に来て、ふだんの家事の延長として掃除をするサービス。ハウスクリーニングは、専門の業者が機材や専用の洗剤を使い、エアコンや換気扇など特定の場所を洗うサービスです。どちらが合うかは、頼みたい場所で変わります。
頼む前に、確かめておきたいことがあります。頼みたい作業が、相手の作業範囲に入っているか。1回の時間と料金、交通費はいくらか。
鍵を預けるのか、自分が家にいる必要があるのかも見ておきます。キャンセルはいつまでに伝えればいいかも、申し込む前に確かめます。
一人暮らしの部屋に知らない人を入れるのが落ち着かないなら、自分が家にいて立ち会う形を選べます。最初に、やってほしい場所と終わりの形を一緒に確かめておくと、頼む側も安心しやすくなります。
時間が決まっているサービスで1か所だけ頼むと、時間が余ることもあります。浴室と洗面、キッチンのように、頼みたい場所をいくつかまとめておくと、時間を使い切りやすくなります。年末は依頼が集まりやすい時期かもしれないので、日付には余裕を持っておきます。
【タスカジ】手に負えない場所だけ、人に頼みたいときは
タスカジは、ハウスキーパーを自分で選んで家事を頼めるサービスです。1回の依頼は3時間で、早く終わっても料金は変わりません。料金はハウスキーパーごとに決まっていて、交通費は別にかかります。依頼できるのは、いまから72時間(3日)以降の日時です。支払いはクレジットカードのみです。高い所や屋外での作業、危険な作業は、基本的に対象外とされています。対応する都道府県は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・福岡県です(2026年10月時点、公式サイトの表示)。登録は無料なので、住んでいる市区町村が対象か、頼みたい場所をハウスキーパーが引き受けているかを、プロフィールと公式で確かめてから決めてください。
大掃除のあと、きれいを続けるための小さな習慣
1月の最初の週末、きれいになった浴室を見て、この状態がいつまで続くかと考える。続けるために、毎週すべてを掃除する必要はありません。
週に1回、10分だけ掃除する場所を1つ決めておきます。日曜の夜は排水口だけ、のように曜日と場所を結びつけておくと、疲れた週でも思い出しやすくなります。
お風呂上がりに浴室の水気を拭く、のような毎日の小さな動きを1つ足すのもひとつの形です。来年の大掃除のメモが、少し短くなります。
休日のどこに家事を入れるかは、30代一人暮らしの休日の過ごし方で、休む・片付ける・楽しむに分ける考え方を書いています。
よくある質問
今年やる場所を3つ決めたら、残りは来年の自分に任せていい。メモに「今年はやらない」を書き終えたら、今夜はもう休みましょう。







